お問合せ

page top

立坑掘削

ケーシング立坑築造工事

ケーシング立坑築造工事

マンホールや水道管・下水管など、地下へ構造物を建造する際に必要な「ケーシング立坑築造工事」。開削だけでは施工が難しい現場や環境下で用いられる技法です。

<施工が必要なシーン>

  • 地下水が多い
  • マンホールなどが地下に埋まっている
  • 車通りが多い
  • 繁華街に近い
  • 道幅が狭い

このような場合、立坑と呼ばれる縦穴を掘り、その内部に推進施工を行うための機材を設置することで、スムーズに構造物を築造できるようになります。

ケーシング立坑築造工事

施工メリット

  • 短工期で施工可能。推進工事、築造工事、開削工事等のメイン工事が円滑に進みます
  • 油圧制御のため無振動・低騒音。周辺地域への悪影響が最小限に抑えられます
  • 工程がシステム化されているため、コストを抑えながら短工期・高精度を維持します
  • 地上で操作を行なうため、立坑内での作業は少なく、安全に施工を進められます

イズミ技建では、無振動・低騒音で地球にやさしいケーシング立坑築造工事として
代表的な「PIT工法」と「Lモール工法」を取り扱っております。

(揺動式)PIT工法

1.(揺動式)PIT工法

本体が小型軽量化されていることから、狭い道路などでも施工が可能なうえ、
搬出入も容易に行なうことができます。推進途中の障害物の除去やマンホールの設置、既設マンホールの改築等に用いられています。

手順

  1. 揺動圧入式立坑構築機PC1500~PC3000を使用し、専用の円筒型鋼製ケーシングを地中に揺動させながら圧入して土留します。
  2. 土留した内部を掘し、規定の深さまで下げます。
  3. 底盤コンクリートを打設・水替えの後、立坑として構築します。

特徴

  • ケーシングの圧入・引抜を油圧シリンダーにて操作するため、無振動・低騒音です。
  • 円形履工板などを利用し、占有面積を小さくすることが可能です。
  • ケーシングにて確実に土留しながら掘削することで、崩落や沈下等のリスクを防ぎます。
  • 自立性に乏しい地盤でも、薬液注入等の補助工事は不要です。
  • 精度保持装置により簡単に芯が出せ、ケーシングの鉛直を維持しながら安定して圧入できる構造のため、高精度に仕上がります。
(揺動式)PIT工法
(全周式)Lモール工法

2.(全周式)Lモール工法

下水道埋設管を推進工法にて行う際に必要な鋼製ケーシング立坑を構築する工法です。
立坑構築と小口径推進を組み合わせた工法で、Lケーシングを土留として利用するため、地盤改良の必要がありません。
従来の矢板立坑やライナー立坑に比べ、小スペースで施工できることから、主に狭い場所での工事で活用されています。
ケーシング圧入機と掘削機は一体型で自走式のため、現場内の移動や立坑の芯出しが容易に。残土も少なく、環境にやさしい工法です。
地下水位以下の掘削や地盤が軟弱な場合は、水中掘削で対応します。

手順

  1. ケーシングを揺動させ地中に圧入して内部を掘削します。
  2. 底盤コンクリートを打設。水替え後、立坑として構築します。

特徴

  • すべて油圧で制御するため、無振動・低騒音です。
  • Lケーシングを土留として利用するため、地盤改良が不要です。
  • 専用の掘削バケットを用いるので掘削力が大きく、硬質土や玉石、岩盤まで可能幅広い土質に対応しています。
  • 全周・圧入は自動ですが、環境に応じて手動操作へも簡単に切り替えられます。
  • オールケーシング土留で開口面積が狭く、最短1日での立坑築造が可能です。
  • 側面にウェイトを配置しているため、ダンプ車への土砂の積み込みが容易です。
  • 水中掘削により、ヒービング・ボイリングの発生を低減し、安全に施工できます。

イズミ技建では多くの施工現場で培ったノウハウを活かしながら、省スペース・短工期での工事を心掛けております。
周辺地域環境や状況に応じて、熟練の作業員が柔軟に対応いたします。ケーシング立坑築造工事でお困りの際には、ぜひご相談ください。

(全周式)Lモール工法

ライナープレート工法

ライナープレート工法2

ライナープレートを使用する土留め工法で、杭径によってセクション枚数や土質条件により厚さは異なりますが、掘削後、坑内にライナープレートをクレーン等で投入し相互ボルト等で緊結する土留め支保工で小型推進用立坑の役目を終えてマンホールを設置する際は非常に楽に設置が行えます。

ライナープレート工法

手順

  1. 掘削位置・高さ確認し所定の深さまで掘削後、ライナープレート設置後、ガイドコンクリートを打設します。
  2. 掘削、ライナープレート設置を繰り返し所定の深さまで掘削します。
  3. 掘削終了後、基礎砕石を敷均し締固め基礎コンクリートを打設します。
  4. ライナープレートと地山の空隙にモルタルを充填して立坑として構築します。
  5. マンホールを設置後は砕石で埋戻しライナープレート撤去・ガイドコンクリートを撤去します。

特徴

  • ライナープレートは一枚、一枚が軽量で手で持ち運びできます。
  • ライナープレートは、波付けされているために断面性能が高く耐久性に優れてます。
  • 組立作業時は騒音・振動の心配がありません。
  • 内側でボルト締めで施工するので、地山に接近し施工するので余堀りが少なく掘削の土量が減り工期短縮が図れます。
  • 様々な地盤条件にも適用可能で岩盤・軟弱地盤でも施工可能です。
ライナープレート工法2